急性期脳梗塞に対する脳血管内治療脳卒中センター 川崎市の東横病院の脳卒中科 脳神経外科

〒211-0063
神奈川県川崎市中原区小杉町3−435
代表電話
044ー722ー2121
武蔵小杉駅徒歩2分
東急東横線、JR南武線東横須賀線
横浜駅から12分 東京駅から18分
品川駅から11分 渋谷駅から15分
  • TOP
  • 急性期脳梗塞に対する脳血管内治療

急性期脳梗塞に対する脳血管内治療

脳梗塞の治療は緊急を要します!

脳梗塞の発症から数時間以内であれば、詰まった脳の血管内の血栓を溶かして血流を再開してやれば、症状が回復する可能性があります。血流再開が早ければ早いほど、症状が回復して、後遺症も軽くなる可能性も高くなります。

脳梗塞になった脳細胞が完全に死んでしまう前に血流を再開して少しでも脳細胞を救ってやろうというのが“血栓溶解療法”です。その方法には、tPAという薬剤を静脈内に点滴する治療と、カテーテルによる脳血管内治療があります。

tPAの適応外や効果がないときには脳血管内治療に期待!

発症から4.5時間以降でtPA静注療法ができない場合や、tPA静注療法の危険性が高い方や、tPA治療を行っても効果がない方に対して、脳血管内治療というカテーテルを用いた治療法によって、詰まった血管の再開通を試みる場合があります。この治療は、発症より約8時間以内で、CTあるいはMRI検査で脳梗塞の初期所見が軽度な場合に効果があります。

脳血管内治療とは、カテーテルという細い管を足の付け根の血管から挿入して、頭の中の血管へ進めて行う“頭を切らない脳の手術”です。脳血管に閉塞や狭窄を認めた場合には、より細い管(マイクロカテーテル)を閉塞した脳血管内へ進めます。そして、詰まった血栓をカテーテルやガイドワイアーで粉砕したり、血栓溶解剤を注入して血栓を溶かし、閉塞血管を再開通させることを試みます。それで不十分なときには、バルーンカテーテルと呼ばれる風船付の細い管、あるいはステントと呼ばれる金属コイルを用いて、閉塞血管を再開通させたり、狭窄した血管を広げる手術を追加します。

様々な器材を用いて詰まった血管を早期に再開通させる臨床治験が行われていましたが、本邦では2010年に新たな血栓回収カテーテルであるメルシーリトリーバーが認可されました。これはらせん状のワイアータイプのもので血栓を絡め取ってくるカテーテルでした。2011年にはペナンプラカテーテルが認可されました。これは柔らかい太いカテーテルで、体外の専用の強力なポンプに繋いで、血栓を砕きながら吸引除去するものです。さらに2014年7月には、ステントタイプの血栓回収カテーテルが2種類(ソリティア、トレボ)認可されました。これは柔らかい金属のステントで閉塞した血管内で広げて、血栓を中に取り込んで回収するものです。このステントリトリーバーと呼ばれるカテーテルの効果は素晴らしく、早期に高い確率で再開通ができるようになりました。2014年から2015年にかけて、ステントリトリーバーを用いた国際臨床試験の結果が沢山発表され、すべて治療成績は良好であり、急速に全世界に広がっています。

この治療の問題点は、tPA静注療法と同様に、治療後におこる脳出血(出血性梗塞)です。もし、すでに死んでしまった脳(完全に梗塞になってしまった脳)に血流を再開させると、血管が裂けて脳出血がおこり、脳にさらに重大なダメージを与えることもあります。わずかな出血なら何の症状も出ませんが、大出血をおこすと症状は余計に悪化し、生命に関わることもあります。

これらの急性期脳梗塞に対する脳血管内治療は、臨床治験で効果が証明されたのはごく一部であり、現在欧米では様々な臨床治験が進行中です。

  • 急性期脳梗塞に対する脳血管内治療
    血栓溶解剤の局所注入

    発症6時間にて、閉塞血管は再開通を来たし、右半身麻痺は完全回復をした。

  • 急性期脳梗塞に対する脳血管内治療
    血管拡張術

    発症6時間にて、バルーン拡張によって閉塞血管は再開通を来たし、左半身麻痺は完全回復をした。

聖マリアンナ医科大学 東横病院 脳卒中センター

聖マリアンナ医科大学 東横病院 脳卒中センター

標榜科目 脳卒中科、脳神経外科

センター長
脳卒中科教授 植田 敏浩
住所
神奈川県川崎市中原区小杉町3-435
電話
044-722-2121